革の裁断から鋲打ち、縫製から仕上げまで、ランドセル制作には200を越える工程があります。
生田の手作りランドセルは、すべての作業を自社の工房でおこない、職人たちがこだわりの技を振るっています。
工房&店舗ご案内動画でも工房の作業風景をご紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
一枚一枚の革にはそれぞれ個性があります。
ダメージ部分を避け、ランドセルの各部に適した硬さやしなやかさを見極めて裁断することが重要なポイントになります。
漉き機で革の厚みを調整します。革が厚すぎるとランドセルが重くなり、薄すぎると強度が落ちます。
指先でコンマ数ミリの差を感じ取る繊細な感覚が必要な職人技です。
仕上がりの美しさを問われる鋲は、左右のバランスやゆがみがないかの確認を充分に行います。
鋲打ちは強すぎると革を傷め、弱すぎると外れやすくなるので慎重に調整します。
ランドセルのおしゃれ度は、美しいステッチで決まります。
優雅なカーブや複雑なパターンを、ミシンを駆使して正確に、きれいに縫い上げていきます。
肩ひものように、生地が多く重なる部分は手縫いで仕上げます。
6年間の使用に耐えられるように、職人が心を込めてしっかりと縫いつけ、強度を高めます。
仕上げに、各パーツを組み合わせ、専用のヤットコで強力に密着させ、全体の形を美しく整えて、ゆがみやズレがないかを細かくチェックしていきます。
職人の丁寧さが表れる角部分の仕上げは、ベテランの職人が担当します。
余った革を均等につまみ合わせてきれいに折り重ねた角は「菊寄せ」と呼ばれ、熟練の技が必要です。
最後はミシンで仕上げ縫い。90センチ近くあるランドセルの縁取り部分を一気に縫い上げます。
職人が全神経をミシンの針先に集中させ、製品に魂を入れる瞬間です。